喜びを運ぶ風に乗せて

沼活の日々をつらつらと。

TEAM NACS 第16回公演 PARAMUSHIR〜信じ続けた士魂の旗を掲げて

だいぶ明けましておめでとうございます。

…今更感満載ですが。

年が明けたどころか新年度が始まっていますね。

私も社会人3年目となりました。また新たに後輩が増え、今年度は新人教育担当ともなったため、より一層頑張らねば…と思っているところです。

 

そんな新年度の始まり、4月1日に、

行ってきました!

 

TEAM NACS 第16回公演 PARAMUSHIR〜信じ続けた士魂の旗を掲げて

ライブビューイング

 

じわじわとハマりつつあるNACS、前回公演の悪童も見に行きたかったのですが日程が合わず。

今回もチケットを取り損ね、ならばと購入したライビュチケット。

 

職場の先輩に子NACSの方がいて、「今回やばい!すごい泣く!」と言われていたのですが、まあヤバい。 "ヤバい"なんて一言で済まされるような話ではないのですが。とにかく泣く。

 

 

舞台は実在する島、千島列島の1つの幌筵島。実話を元にしたお話。

北海道で生まれ育って、今なお北海道で暮らす森崎さんでさえ知らなかった事実。

終戦記念日とされている8月15日の3日後に、北の果てで起きた、知られざる戦い。

北海道の、はたまた日本の、最後の砦となって、国を守るために戦った、第91師団の人たちの物語。

それぞれの人物に様々な背景があって。そこはフィクションだけど、実際にそんな5人がいたかもしれなくて。

敵性語だけど、「チーム」なんて自分たちのことを称して、戦いの合間に他愛ない話をする5人が、森崎さんが大好きなNACSなんだろうなあ、なんて。

 

今回脚本は森崎さんではないけど、5人の指揮を取る少尉が森崎さんで、他の4人が「あんたは俺達の大将だ」「あんたでよかった」っていうのは、ただ森崎さんが言わせたいだけだったんじゃないかとか思いつつ。笑

「…本当です」の件はアドリブというか、自由に演じてるよね。笑

題材が題材なだけにどうしてもヘビーになっちゃうけど、ヘビーなだけじゃなくて、そこにユーモアも取り入れるのが、NACSらしいな、と。なんて言ってもまだまだにわかだから、悪童と今回しか本公演観てないんですけど。

「無事に生き残ったら5人で巡業でもしますか?」「巡業で歌は辞めたほうがいいですね」「芝居でもしますか」

…ここ、とても好きでした。お芝居で巡業してるね。小宮少尉、水島軍曹、桜庭上等兵、田中二等兵、矢島整備兵。この5人の生まれ変わりがNACSで…なんて、考えちゃう。歌も歌ってるね、ジャンボリーで。

 

今回のお役で個人的にグッときたのは、桜庭さんと田中さんでした。5人とも良かったのだけど。

竹田浜でソ連軍の攻撃に最初に遭い、仲間が散っていく様も見た田中さん。

壮絶な戦いをくぐり抜け、沢山の仲間や家族を失い、泣くこともできなくなった桜庭さん。

ヘラヘラしてる田中さんがちょっと悪童のチャックとも重なるところがあって、シゲちゃんらしい役だな、と思いつつ。でも生い立ちが生い立ちだからこそ、ヘラヘラしてるわけではなくて、ああやって笑って生きてきたんだろうなって。

そんな彼に「辛いときこそ笑え」って教える、地獄を観てきた桜庭さん。泣ける。

 

あとは5人それぞれに家族がいて。家族を亡くしたり、まだ見ぬ我が子がいたり。

実際に父になっている5人だから、きっと役に対する想いも強いものがあるんじゃないかって。どんな心情で演じていたんだろう。

 

100年も経たない、近代史の物語。

実際に幌筵島占守島で戦った戦士の、遺されたご家族だって、きっとご存命の方もいて。

そして、幌筵島占守島も、今は日本領土ではなくて。政治的な問題も絡んでいるテーマで。

だからこそ、余計に難しいテーマだったと思うけど。それでも、北海道に生まれた彼らが、これを題材にすることに大きな意味があったと思います。

語り継ぐことの必要性。

影響力を持つ彼らだからこそできること。

 

観ることができてよかったです。

とても良い舞台でした。

 

そしてなによりも、

貢ぎ先が増えた……

と思いながら見ていました。

私はこの先もこの人たちを追いかけていくんだろうなあ…

って。…本当です。

片足突っ込んでたNACS沼に、無事両足ともに浸かった舞台でした。

次の本公演は生で観たい。